日記のようなエッセイのような

タイトル通り日記やエッセイ。頭の中の記録。

劇場版『夏目友人帳~うつせみに結び~』鑑賞

劇場版『夏目友人帳~うつせみに結び~』を鑑賞しました。

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チケットは購入済みで夕方には大型台風の影響が出るとの情報だったので書道教室を早退して急いで映画館へ。

 

アニメはどちらかというと不得意分野で映画などで人気になったものを観てもあまり感じることがなかったり、ジブリ作品もほとんど観ていない。

でも、夏目友人帳だけはテレビシリーズを見たときも毎回泣いてしまうという現象が・・・

夏目友人帳を観ることになったきっかけは母がバザーで何も知らずに買ってきたニャン子先生のぬいぐるみ。

「バザーに行ったけど特別欲しいものがなく何も買わないのもあれだから可愛いぬいぐるみを見つけたから買った」と。

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この時点では私も何のネコだか全く知らず「何かのキャラクターなのかな?」ぐらいにしか思わなかった。

そして同僚の車に大量のニャンコ先生グッズを発見!

これ~~~~!うちにいる!

当然、同僚は夏目友人帳の大ファン。

録画されたアニメのブルーレイを大量に貸してくれました。

「アニメ大丈夫かなぁ~」と思いながら観たのですがすぐに心を掴まれました。

あっという間に全部観て映画化してくれないかなぁ~と思っていたら、ちょうその頃に映画化が決まったのです。

楽しみにしていた夏目友人帳の映画の公開。

やっぱり泣いてしまった・・・

温かみがあって感動するストーリーで涙要素満載なのですが、夏目君は妖怪が見えてしまうという特殊な能力を持った子であるために幼い頃ににいじめられたり両親も亡くなっていて辛い過去があるんだけど、私がこのアニメからいつも感じるのはこれらは妖怪が見えるということをマイノリティとして考えると最近よく耳にするそれに共通した話であるということです。

それに対して同じ状況である子が現れたり自分は違うけれども理解しようとする子が現れたりそれらの人間関係が特殊な夏目君を優しく見守ったり包み込んでくれます。

私はいつもこの部分でとても感動してしまいます。

幼い頃は気持ち悪がられてしまったりしても後にはその能力によって新たな人間関係も構築していきます。大変なことはたくさんありますが夏目君は不幸ではありません。

この感覚はマイノリティの問題にとても似ているといつも感じます。

このアニメが心に染み込んでくるのは表面上の感動ストーリー以上にこの部分です。

そして夏目貴志の祖母である夏目レイコは妖怪と友達になって妖怪から相談事をされるのですが「それでいいじゃん!」と肯定します。

レイコは基本的に肯定的な言葉が多い印象です。

異質なものに対してレイコはいつも肯定したりおもしろがったりします。

これはレイコが自分をしっかり持っていて芯が通った人といった印象を受けます。

レイコの妖怪が見える能力を引き継いだのが孫の夏目貴志なのですが時代も違うせいか理解者もいなくてレイコは人と上手くやれず(貴志よりも気が強いという違いはあり)人間関係をあきらめ妖怪と友達になります。

でもそんなレイコを実はカッコイイと思っていたという人がレイコの死後現れたりするのですが「おかしいと言いながらも普通の人間は人と違う生き方ができる人間に実は憧れている」と結びつけることができます。

個性がある人を理解のできない凡人がからかったりすることがあるけど、実は凡人の悩みは自分には個性が無いことというのはよくある話だったりする。

妖怪と楽しく遊ぶレイコを見ると「妖怪の世界のほうが平和かも・・・」と映画を観ながら思ってしまいました(笑)

夏目友人帳にテーマがあるかは知りません実はこれが裏テーマなんじゃないかと勝手に思っています。