『食べる女』鑑賞
今日は休みなので自宅から車で15分ぐらいのTOHOシネマズへ映画鑑賞に。
観た映画は『食べる女』。
主人公は小泉今日子。他鈴木京香、沢尻エリカ、前田敦子、広瀬アリス等々豪華女優陣。
『阿修羅のごとく』などの脚本家でもあり映画プロデューサー、作家としての顔も持つ筒井ともみの同盟小説の映画化。
筒井自ら企画、脚本、プロデューサーを兼任しているとの事。
小泉今日子に惚れこんで作った新しいキャラクターを主人公にした原作とは違った新バージョンの作品というのも興味が沸きます。
監督は『3年B組金八先生』シリーズを多く手掛けた生野慈朗監督。
「例えばセックスも味覚だと思う」というキャッチコピーにあるように「食」と「性」がテーマ。
観た感じ「食」があっての「性」がテーマかな。むしろ「性」よりはそれも含めた「生(生きる)」かなと思った。
手間隙かけた食事を食べることで差別や争いが無く平和になるというような台詞(かなりうろ覚えで曖昧)があり現代社会の状況を考え納得した。
美味しいものを食べることは人間にとって幸せを感じる瞬間。
毎日そんな小さな幸せでも当たり前と思うかちゃんと意識しながら食べるのとでは違ってくるだろうなと。
出汁から始まる日本食の繊細さは『「美」「味」しい』の大半を占めているように思う。
この映画で私が感じ取ったのは食の大切さかな。
製作者の訴えたかったものとはずれてるかもしれないけど・・・
筒井ともみさんが本の中で書いている文章がとてもいいなと思いました。
『割り切れないものや結果が出ない事だっていっぱいある。女たちはそのことを知っている。自分の心と体を通して、淋しさも口惜しさもせつなさも充分なくらい感じている。
だからもう、分かりやすいだけの人生のプログラムなんかに惑わされたりせずあなたらしい幸せをみつけよう。
「いとしい人がそばにいておいしいごはんがあってたわいないことで笑ってる」
そんなシンプルな幸せでもいい。みんなと同じじゃなくてもみんなに分かってもらえなくてもいいじゃないか。誰のものでもないあなたの人生なのだから。
そして、いとしい誰かといつか出会えますように。
出会えた人にはおいしい日々がいつまでもつづきますように。』
これを読むと映画のシーンをいくつか思い出します。
映画はこの言葉たちを集約して映像化したもののように思います。
筒井ともみさんが新たに生み出した小泉今日子の敦子(とんこ)はとても魅力的でした。
私の小泉今日子のイメージそのもので会ってみたくなるような人でした。
ほか映画の中で個人的に気になったこと
・壇蜜の母親役がしっとりしたお母さん過ぎる
・壇蜜が離婚した相手の男性役がどこかで見覚えがあってしばらく気になる
→エンドロールで確認しすっきりする(ORANGERANGEのRYO)
・壇蜜の娘役の子がとても綺麗(将来有望感超あり)
・エンドロールで真木蔵人の名前を見てどこに出ていたのかしばらく気になる
→山田優の元旦那
・映画などで外国人役を演じるのはシャーロット・ケイト・フォックスしかいないのか?